sHub-Logは、WordPress管理画面への不正アクセスだけでなく、プラグイン・テーマ・コア領域への探索、設定ファイルの露出確認、Webシェルやアップロード配下のPHP実行試行、ユーザー列挙、スキャナUA、ボット偽装、REST API悪用、REST経路探索、不正なクエリ、不審な404の連続発生を16カテゴリに分類して記録するWordPressセキュリティプラグインです。
「何かが来ている」ではなく、何を狙い、どこから、どのくらい来ているのかをアタックログとグラフで可視化。同じIPアドレスから攻撃が繰り返された場合は、WordPress上でそのIPを一定時間プロテクトします。
さらに、GooglebotやBingbotなどの検索Bot、GPTBotやClaudeBotなどのAI Botを検証して記録。攻撃の可視化と、検索・AIクローラーの可視化を、1つの管理画面で扱えます。
WordPressは、世界で最も広く使われるCMSです。その大きさゆえに、ログイン画面へのブルートフォース攻撃だけでなく、WordPress脆弱性、プラグイン脆弱性、設定ミス、公開されたAPI、存在しない攻撃用パスを自動的に探す対象にもなります。
そして今、Webアクセスの半数以上は人間ではありません。必要なのは、すべてのBotを一律に拒否することではなく、正規のクローラーと、悪意あるBotや自動脆弱性スキャンを分けて理解することです。
Impervaの「2026 Bad Bot Report」によると、2025年のWebトラフィックの53%以上がBotなどによる自動トラフィックでした。人間によるアクセスは47%です。
Imperva ↗Patchstackによると、2025年に確認されたWordPressエコシステムの新しい脆弱性11,334件のうち、91%はプラグインで発見されました。
Patchstack ↗Botとは、人の代わりにWebサイトを自動巡回・操作するプログラムです。検索エンジンの情報収集、AIサービスのクロール、監視などに使われる一方、脆弱性探索、認証情報の総当たり、コンテンツ取得、スパムにも使われます。
かつて、WordPressセキュリティの中心的な課題は、wp-login.phpや管理画面への不正ログインでした。ブルートフォース攻撃や、流出したID・パスワードを試すクレデンシャルスタッフィングへの対策は、今も重要です。
しかし、攻撃は必ずしもログイン画面から始まりません。
自動化された脆弱性スキャナーや悪意あるBotは、ログインせずに次のような場所へ直接アクセスします。
.env、wp-config.php、バックアップファイル、SQLファイル/wp-content/plugins/配下の既知または推測されたパス/wp-includes/配下のWordPressコア領域shell.php、wso.php、c99.phpなど、Webシェルで使われることがあるパス/wp-json/などのREST API、設置場所や経路を変える探索/xmlrpc.php1回ずつ見れば、単なる404や数回のアクセスに見えるかもしれません。しかし、同じIPが短時間に複数の弱点を少しずつ探していれば、それはWordPressサイトに対する偵察行動と考えるべきです。同一IPが設置場所やRESTの入り口を変えながら繰り返す探索も、その一例です。
AIがWordPressの脆弱性を生み出している、という意味ではありません。一方、Impervaは、生成AIや大規模言語モデルの普及がBot開発のハードルを下げ、攻撃者が自動攻撃をより大規模に展開しやすくなったと報告しています。
攻撃対象は、管理画面だけではありません。WordPress本体、プラグイン、REST API、設定ファイル、バックドア候補のパスまで、機械が継続的に探す時代になっています。
※ 表示は挙動を説明するためのイメージです。
単純なアクセス回数制限では、1分間に何百回もアクセスする攻撃は見つけやすくても、複数の弱点を低頻度で探す偵察は見落としやすくなります。sHub-Logのリスクスコアリングは、攻撃の種類に重みを付け、IPごとに時間枠で加算します。
初期設定では10分の時間枠で集計し、合計50で記録、合計100でプロテクトします。時間枠、配点、記録しきい値、プロテクトしきい値は変更できます。
回数だけではなく、攻撃の組み合わせを見る。 これが、sHub-Logのリスクスコアリングです。
※ リスクスコアリングは初期状態では OFF です。サイトのアクセス状況を確認したうえで有効化できます。
| 検知した動き | 配点(初期値) |
|---|---|
| 裏口探索 | 50 |
| 設定ファイル探索 | 40 |
| 不正なクエリパラメータ | 40 |
| REST経路探索 | 35 |
| 不審な404多発 | 30 |
| 大量リクエスト | 30 |
| プラグイン脆弱性スキャン | 25 |
| WordPressコア脆弱性スキャン | 25 |
| REST API悪用試行 | 20 |
| 管理画面ハッキング | 15 |
| スパム・その他 | 15 |
| User-Agent が空 | 15 |
sHub-Logを開発したシンタックスクラウド代表は、インターネット専業代理店時代からクリエイティブとSEOデジタルマーケティングに携わってきました。
転機になったのは、2010年代に担当していたWordPressサイトがクラッキングされたことでした。最初の被害では、原因特定、改ざん範囲の確認、復旧、再発防止まで約2週間かかりました。
その後、別の顧客サイトでも被害が発生しましたが、前回の知見により数日で復旧できました。
この経験から、サイト運用はコンテンツ更新やサーバー管理だけではまったく足りないと考えるようになりました。
sHub-Logは、机上で考えたセキュリティ製品ではありません。
実際の被害と復旧を経験し、日々のWordPress運用で必要だった、「いま何が起きているのか分かる画面」をWordPress.org公式プラグインとして公開したものです。
sHub-Logは、WordPressに届いた不審なリクエストを 16カテゴリに分類します。
| カテゴリ | 見ている動き |
|---|---|
| 大量リクエスト | 同じIPから短時間に集中するリクエスト |
| REST API悪用試行 | ユーザー情報取得などを意図したREST APIへの探索 |
| REST経路探索 | 同一IPが短時間に設置場所やRESTの入り口を変えながら探索するスキャン。正規のREST経路はパス単体では遮断しません |
| 管理画面ハッキング | 未ログイン状態での管理系URLへの到達(ソフトカテゴリ) |
| プラグイン脆弱性スキャン | 404となった/wp-content/plugins/配下へのプローブ |
| テーマ脆弱性スキャン | 404となった/wp-content/themes/配下へのプローブ |
| WordPressコア脆弱性スキャン | 404となった/wp-includes/配下へのプローブ |
| 設定ファイル探索 | .env、wp-config、.git、怪しいバックアップ名などへのアクセス |
| 裏口探索 | 既知のWebシェル名や/wp-content/uploads/配下のPHP実行試行 |
| ユーザー列挙 | 数値の?author=N連打やユーザーサイトマップへの探索 |
| 不正なクエリパラメータ | SQLインジェクション、XSS、パストラバーサルなどの基本パターン |
| スキャナツール | sqlmap、nikto、wpscanなど既知スキャナのUser-Agent |
| ボット偽装 | 既知クローラーを名乗るが検証に失敗したアクセス(ソフトカテゴリ) |
| スパム・その他 | xmlrpc.phpへのアクセス、PROPFIND/TRACE/TRACK |
| 不審な404多発 | 短時間に多数の存在しないURLを探る動き |
| スコアリング検知 | 複数の攻撃シグナルを重み付けし、しきい値を超えた状態 |
sHub-Logは、インストール済みプラグインをCVEデータベースと照合する脆弱性診断ツールではありません。また、サーバー内のファイルを検査するマルウェアスキャナーでもありません。
その役割は、外部からWordPressへ届く探索や攻撃の兆候を分類し、アタックログとして残すことです。脆弱性を塞ぐには、WordPress本体、プラグイン、テーマを修正版へ更新する必要があります。そのうえで、「更新前後に何を狙われていたか」「同じIPが探索を続けていないか」を把握することが、運用上の次の判断につながります。
sHub-Logは、WordPressのセキュリティ可観測性を、小規模な運用チームでも扱える形にします。
Web制作会社やMSPは、顧客サイトで「何も起きていない」と推測する代わりに、検知した攻撃の種類と推移を月次レポートで共有できます。社内IT担当者は、経営層や関係部署へ状況を数字で説明できます。
急上昇アラート:特定カテゴリの攻撃が短時間に増えたとき。
高止まりアラート:一定時間内の合計件数がしきい値を超えたとき。
どちらも初期状態ではOFFです。必要なサイトだけで有効化できます。
WordPressエコシステムで報告される脆弱性の大半はプラグインにあります。2025年は91%がプラグイン由来でした。しかし、WordPressコアの脆弱性は件数が少なくても、標準構成の多数のサイトへ一斉に影響する可能性があります。
2026年7月、WordPressコアの2つの脆弱性、CVE-2026-60137とCVE-2026-63030を組み合わせた攻撃チェーン「wp2shell」が明らかになりました。IPAによると、影響を受けるWordPress 6.9以降では、2件の脆弱性の組み合わせにより、認証なしで遠隔コード実行に至る可能性があります。2026年7月21日には、米国CISAのKnown Exploited Vulnerabilities(KEV)カタログへ、実際に悪用された脆弱性として掲載されました。
この問題は、米国でもBleepingComputer、Wiz、Tenable、Bitdefenderなどのセキュリティメディア・企業によって報じられました。攻撃者がREST APIのバッチ処理を悪用し、脆弱なWordPressでコード実行やWebシェル設置に至る危険性が指摘されています。
一方、正規機能でも使う REST 経路をパスだけで常時遮断するのは難しいため、sHub-Log は同一IPが短時間に設置場所や REST の入り口を変えながら探索する動きを「REST経路探索」として検知し、繰り返すIPをプロテクトできます。401や404が混在していても、探索のやり方自体を見ます。
CISA KEVカタログに掲載
IPAが注意喚起を公開
sHub-Logに「WordPressコア脆弱性スキャン」カテゴリを追加
sHubで運用する顧客サイトの安全性確認を完了
追加した機能は、/wp-includes/配下の存在しないパスを探るアクセスを、WordPressコア領域へのプローブとして分類・記録するものです。
これは、wp2shell固有のREST API通信や攻撃成功を識別するシグネチャではありません。重大なコア脆弱性の公表を受け、従来のログイン画面中心の監視から、WordPressコア領域を探る動きも独立して可視化するために追加したカテゴリです。
wp2shellの脆弱性そのものを修正するのは、WordPressのセキュリティアップデートです。sHub-Logは、wp2shellへの感染有無を診断したり、脆弱性を仮想パッチしたりする製品ではありません。
役割はこう分かれます。
| 必要な対応 | 担うもの |
|---|---|
| 脆弱性を修正する | WordPressを6.8.6、6.9.5、7.0.2以降の修正版へ更新 |
| 探索されている兆候を残す | sHub-Logの検知・分類・記録 |
| 同じIPから繰り返される攻撃を抑止する | sHub-Logの期限付きIPプロテクト |
| 侵害後のファイルやアカウントを調査する | 専門的なインシデント対応、マルウェア検査 |
コア更新は必ず実施してください。そのうえで、公表から対応までの時間を短くし、更新前後の攻撃の兆候をログに残すことが重要です。
Botはすべて悪者ではありません。GooglebotやBingbotは、検索結果へページを登録するためにサイトをクロールします。GPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotなどのAIクローラーも、サービスごとの目的とルールに基づいてWebへアクセスします。
一方で、次のような悪意あるBotも存在します。WordPressやプラグインの脆弱性を自動探索するBot、ログイン画面でブルートフォース攻撃を行うBot、流出した認証情報を試すクレデンシャルスタッフィングBot、.envやwp-config.phpを探すBot、Webシェルやバックドア候補を探索するBot、スパムや無断スクレイピングを行うBot、Googlebotなどを名乗る偽装Bot。
必要なのは、User-Agentに書かれた名前をそのまま信用することではありません。
Googlebot、Bingbot、DuckDuckBotなど、検証済み検索クローラーのアクセス推移を記録します。検索Bot全体のアクセス数、Botごとの内訳、サイト公開や改修後のクロール変化、sitemapや内部リンク改善後の短期的な手がかりが分かります。
GPTBot、ClaudeBot、PerplexityBot、OAI-SearchBotなど、検証済みAIクローラーのアクセス推移を記録します。AI Bot全体のアクセス数、Botごとの内訳、コンテンツ公開後にAIクローラーが来たか、AI Botトラフィックの短期的な変化が分かります。
User-Agentは、アクセス元が自由に書き換えられます。悪意あるBotがGooglebotを名乗ることも難しくありません。
sHub-Logは、次の段階を通ったアクセスだけを正規Botとして扱います。
検証済みのBotだけをBotアクセスログへ記録するため、偽GooglebotやUser-AgentだけをコピーしたBotを正規クローラーの集計へ混ぜにくくします。
さらに、攻撃ログとは別のテーブル・別の管理画面で扱います。セキュリティの記録と、検索・AIクローラー分析を混同しません。
検証できなかったBotを、それだけで自動遮断するわけではありません。正規Botとしてレート計測から除外せず、攻撃パターンやアクセス頻度が設定条件に該当した場合にプロテクトします。
AI Botの増加は、AI検索での評価向上を証明するものではありません。長期の検索成果はGoogle Search Console、直近の検証済みクローラーの動きはsHub-Logという役割分担が現実的です。
sHub-Logは、WAF、マルウェアスキャナー、バックアップ、二要素認証、CVEベースの脆弱性診断をすべて置き換える製品ではありません。
| セキュリティ対策 | 主な役割 |
|---|---|
| WordPress・プラグイン更新 | 公開された脆弱性を修正する |
| WAF | WordPressへ到達する前を含め、通信をルールで遮断する |
| マルウェアスキャナー | サーバー内の不正ファイルや改ざんを検査する |
| バックアップ | 被害発生後の復旧点を確保する |
| 2FA | ログイン認証を強化する |
| sHub-Log | WordPressへ届いた不審な探索を分類・記録し、繰り返すIPを期限付きでプロテクトする |
すでにWAFやバックアップがあっても、WordPress側で何が検知されたかを確認したい場面があります。sHub-Logは、そのためのWordPress向けセキュリティ可観測性と軽量なIPプロテクションを提供します。
sHub-Logの無料版で、次の機能を利用できます。
無料版では、サイト全体にどの検索Bot・AI Botが何回来たかを確認できます。
有料版では、さらに次の問いへ進みます。
「どのページに、どの正規Botが来ているのか?」
どのページに、どの正規Botが来ているか。
直近でクロールが増えたページ。
ページごとの検索Bot・AI Bot内訳。
sitemap.xml、内部リンク、記事公開、サイト改修のあと、意図したURLへ正規クローラーが来ているかを短期的に確認できます。
※有料版の機能と提供時期は予定です。無料版の既存機能は、有料版提供後も引き続き利用できます。
同じ機能を、その国の物価感覚に合った金額で。価格は国や地域のコーヒー1杯の価格に連動させる方針です。
セキュリティの可視化と、検索・AI のクロール可視化。それが月にコーヒー1杯分で回るなら、判断は難しくないと考えています。
WordPressを「作って終わり」にできないチームへ。
納品後の保守サービスに、攻撃ログ、IPプロテクト、CSVレポートを加えられます。複数顧客へ同じ基準で状況を説明できます。
顧客サイトで検知された探索や不審な404を分類し、サポートや月次報告に活用できます。Cloudflareなどのリバースプロキシ環境にも対応します。
専任のセキュリティ担当者がいない組織でも、攻撃の種類と推移を管理画面やCSVで共有できます。
停止や改ざんが売上と信用へ直結するサイトで、ログイン画面以外の探索を把握できます。
WordPressセキュリティとともに、検証済み検索クローラー、AIクローラーのアクセス傾向を確認できます。
Google Search Consoleだけでは把握しにくい、公開・改修直後の検証済みクローラーアクセスを補助データとして利用できます。
セキュリティプラグインは、入れたあとに使い続けられるかで価値が決まります。
使い方の詳しい解説は、別ページで用意しています。
sHub-Logは、WordPress.org公式ディレクトリで配布されるGPLv2プラグインです。
アタックログ、IPアドレス、ユーザー情報、サイトコンテンツを、シンタックスクラウドへ送信しません。ログはWordPressのデータベースへ保存されます。外部通信は、設定と機能に応じて次の用途に限定されます。
BotのIPレンジは24時間キャッシュします。取得や署名検証に失敗した場合は、内蔵デフォルト、ローカルバックアップ、または管理画面の設定値を使用します。
有料版は、syn-c.jp 側で提供するサービスです。無料版は、有料版の開始後も引き続き機能します。 既存の無料機能を有料に移すことは考えていません。
数値とwp2shellに関する記述は、一次情報と米国セキュリティメディアの記事を確認して掲載しています。
ログイン画面を守るだけでは足りません。
プラグイン領域、WordPressコア領域、設定ファイル、REST API、REST経路探索、バックドア候補、不審な404。外から届く探索を分類し、記録し、繰り返す攻撃元をプロテクトする。
同時に、検索BotとAI BotをUser-Agentだけで信用せず、FCrDNSや公式IPレンジで検証して、その動きを別の画面で見る。攻撃の可視化と、正規クローラーの可視化を、1つのWordPress管理画面で。
sHub-Logは、復旧に2週間かかった経験から生まれました。あのとき欲しかったのは、機能の多さではなく、何が起きているのか分かる画面でした。